20101015 日経 経済教室
○ゼロ金利、量的緩和の弊害
○バブルが崩壊→リスク資産から預金へシフトした。
○長期金利が下がった→銀行の利ざやが縮小→貸出リスクがとれず貸出が減少した。
○預金がふえて、貸出が減ったので銀行は余剰金をかかえ、リスクのない国債を買う。→金利が下がる。
○銀行の自己資本規制とリスク回避は、貸出を減少させた。
○貸出の減少は、新規の中小企業に打撃を与えた。
○金利の低下は、ゾンビ企業を生き残らせ、過剰供給力が残り、デフレとなった。
すでに貸しだした企業については、倒産を望まないので追いがしする。
○金利の低下は利子所得を減少させデフレになる。
○金利を上げることにより、ゾンビ企業を淘汰し、新しい成長産業をになう中小企業への貸出を増やし、利子所得を増やせる。
/* 確かに金利を下げることの弊害はあるが、それでもゼロ金利が一般的みたい。 */
■2010、4-6月期 GFMSによると1オンスのゴールドの生産コストは平均535ドル
2010年10月16日土曜日
2010年10月11日月曜日
●ドーマー条件というのがわかりにくい。
名目GDP比の財政赤字(累計)を固定しておいて、(名目成長率>名目金利)であれば累積債務のGDP比が発散しない、というもの。
http://d.hatena.ne.jp/ystt/20080903/p1
積の微分公式でなく商の微分公式らしい。
○もっとわかりやすいのが、プライマリーバランスがちょうど均衡しているとき、名目のGDP増加率(経済成長率)が名目の金利より高ければよい。
http://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/yasashii3/02.html
○たとえば、名目GDPが500兆円、借金が1000兆円なら、名目金利が10%で増えていくと1100兆円になるが、GDPも10%で増えれば550兆円でやはり債務のGDP比は、2倍のまま。これでは平行線だ。もし、GDPが10%を超えて増えれば、GDP比は減っていく。どんどんのびて最後は、GDPの額が借金の額を追い越すだろう。つまり、金利で借金が増えていく右上がりの矢印を考えて、名目成長率の右上がりの矢印がもっと急上昇していけば健全化していく。
○名目成長率=(実質成長率+インフレ率)。 実質成長率=名目成長率-インフレ率。
10%のインフレになっても、実質成長率がゼロとしても、名目成長率は10%となる。このとき、金利が10%を超えなければGDP比では健全化する。
○GDP比が二倍のままだと、GDPが1000兆円、借金が2000兆円というのもありえ、膨大な借金額だが、GDPからみてファイナンス可能で借金すればよいと見るのだろう。
○新しい増えた利子率で借り換えが6年だとすると、初年度の利子が増える分は1/6、次の年が2/6の分だけと増えて、6年目にはすべての利子が上がる。しかし、6年ほどの低めの利子の猶予があることになる。だから、成長率が名目金利を少しは下回っても6年ほどは問題ない。
○日銀が国債を買うと、金利収入は国に返るので、利子負担がないらしい。
○だが、ドーマー条件(名目成長率>名目金利)のもともとの前提は、プライマリーバランスの均衡だ。均衡しているのが条件だがこれがなかなかできない。少子高齢化がすみ、社会福祉が毎年一兆円増加するという。
○インフレになると金利上昇による国債暴落で金融機関が損失をかかえる問題もある。
○新たに借入をしたときは、GDP比での借金が増える。その借入にも金利がつくので、金利支払いに関係してくる。
○デフレ脱却は信用できる確約か--池尾和人
http://agora-web.jp/archives/973827.html
GDP比とか考えずに、政府収支を見る。すごく単純化すると、10%のインフレになると、税収40兆なら4兆円増え、借金1000兆円なら100兆円増え政府の財政は悪化する。みたいな話。
○財務省の破綻論には裏がある 高橋洋一
http://voiceplus-php.jp/archive/detail.jsp?id=282&nif=false&pageStart=20
「インフレになると、金利が上がってしまうからダメだ」という反論がなされることがある。しかし、これも間違いだ。たしかに利払いは大変になるが、その分、GDPが増えるので、債務残高のGDP比を考えたら、大した問題ではないのである。
名目GDP比の財政赤字(累計)を固定しておいて、(名目成長率>名目金利)であれば累積債務のGDP比が発散しない、というもの。
http://d.hatena.ne.jp/ystt/20080903/p1
積の微分公式でなく商の微分公式らしい。
○もっとわかりやすいのが、プライマリーバランスがちょうど均衡しているとき、名目のGDP増加率(経済成長率)が名目の金利より高ければよい。
http://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/yasashii3/02.html
○たとえば、名目GDPが500兆円、借金が1000兆円なら、名目金利が10%で増えていくと1100兆円になるが、GDPも10%で増えれば550兆円でやはり債務のGDP比は、2倍のまま。これでは平行線だ。もし、GDPが10%を超えて増えれば、GDP比は減っていく。どんどんのびて最後は、GDPの額が借金の額を追い越すだろう。つまり、金利で借金が増えていく右上がりの矢印を考えて、名目成長率の右上がりの矢印がもっと急上昇していけば健全化していく。
○名目成長率=(実質成長率+インフレ率)。 実質成長率=名目成長率-インフレ率。
10%のインフレになっても、実質成長率がゼロとしても、名目成長率は10%となる。このとき、金利が10%を超えなければGDP比では健全化する。
○GDP比が二倍のままだと、GDPが1000兆円、借金が2000兆円というのもありえ、膨大な借金額だが、GDPからみてファイナンス可能で借金すればよいと見るのだろう。
○新しい増えた利子率で借り換えが6年だとすると、初年度の利子が増える分は1/6、次の年が2/6の分だけと増えて、6年目にはすべての利子が上がる。しかし、6年ほどの低めの利子の猶予があることになる。だから、成長率が名目金利を少しは下回っても6年ほどは問題ない。
○日銀が国債を買うと、金利収入は国に返るので、利子負担がないらしい。
○だが、ドーマー条件(名目成長率>名目金利)のもともとの前提は、プライマリーバランスの均衡だ。均衡しているのが条件だがこれがなかなかできない。少子高齢化がすみ、社会福祉が毎年一兆円増加するという。
○インフレになると金利上昇による国債暴落で金融機関が損失をかかえる問題もある。
○新たに借入をしたときは、GDP比での借金が増える。その借入にも金利がつくので、金利支払いに関係してくる。
○デフレ脱却は信用できる確約か--池尾和人
http://agora-web.jp/archives/973827.html
GDP比とか考えずに、政府収支を見る。すごく単純化すると、10%のインフレになると、税収40兆なら4兆円増え、借金1000兆円なら100兆円増え政府の財政は悪化する。みたいな話。
○財務省の破綻論には裏がある 高橋洋一
http://voiceplus-php.jp/archive/detail.jsp?id=282&nif=false&pageStart=20
「インフレになると、金利が上がってしまうからダメだ」という反論がなされることがある。しかし、これも間違いだ。たしかに利払いは大変になるが、その分、GDPが増えるので、債務残高のGDP比を考えたら、大した問題ではないのである。
2010年10月4日月曜日
●日経の経済教室 を読んだ。
○90 年代後半の輸出停滞と2000年代の輸出の急増。この急増は、円安になったからだけではなく、2000年代から貿易モデルが変わったこともある。完成品の欧米向け輸出から産業財のアジアむけ輸出に変わった。米国向けは99年の30%から09年の16%に減った。円高ドル安の影響が少なくなった。/* しかし、ドルと人民元はほぼ固定されているから影響はあるような? */
○アジア貿易の黒字が増えた、産業財(資本財と工業用原料)が約85%をしめる。鉄鋼、化学製品、電気計測器、電子部品、金属加工機械など。最終製品で世界シェアをおとしても産業財で利益を上げる。だが、電子部品で輸出先の韓国企業が競争力を強化して台湾、中国への販売を強化しつつある。
○販売先はこれまでアジアの日系企業、韓国、台湾だったが、今後は中国向けに低価格の製品の供給を狙う必要がある。
20101001
○上方バイアスを含めれば米国は実質的にデフレ。
○FRBの三つの手段
長期債購入、低金利の長期継続の約束、準備預金金利を0%に下げる。
○日銀と異なるのは選択しを具体的に示して透明性を高めて市場の予想を安定させていること。
○バーナンキは過去に為替介入、財政政策との協調を言っていた。
○米国による外国債の購入、為替介入もありえるかも。/* これ以上円高になったら困る。 */
○財政政策との協調 貨幣を発行して減税する。国債発行とちがい貨幣は償還されることなく利子負担が発生しないから効果が大きいとバーナンキは考えていた。しかし、ボール教授の研究によると、効果はどちらも同じ。デフレからの脱却時に量的緩和解除のために、国債の売りオペが行われるから。/* 結局、あとで国債を発行することになるからということだろう。 */
20101004
○90 年代後半の輸出停滞と2000年代の輸出の急増。この急増は、円安になったからだけではなく、2000年代から貿易モデルが変わったこともある。完成品の欧米向け輸出から産業財のアジアむけ輸出に変わった。米国向けは99年の30%から09年の16%に減った。円高ドル安の影響が少なくなった。/* しかし、ドルと人民元はほぼ固定されているから影響はあるような? */
○アジア貿易の黒字が増えた、産業財(資本財と工業用原料)が約85%をしめる。鉄鋼、化学製品、電気計測器、電子部品、金属加工機械など。最終製品で世界シェアをおとしても産業財で利益を上げる。だが、電子部品で輸出先の韓国企業が競争力を強化して台湾、中国への販売を強化しつつある。
○販売先はこれまでアジアの日系企業、韓国、台湾だったが、今後は中国向けに低価格の製品の供給を狙う必要がある。
20101001
○上方バイアスを含めれば米国は実質的にデフレ。
○FRBの三つの手段
長期債購入、低金利の長期継続の約束、準備預金金利を0%に下げる。
○日銀と異なるのは選択しを具体的に示して透明性を高めて市場の予想を安定させていること。
○バーナンキは過去に為替介入、財政政策との協調を言っていた。
○米国による外国債の購入、為替介入もありえるかも。/* これ以上円高になったら困る。 */
○財政政策との協調 貨幣を発行して減税する。国債発行とちがい貨幣は償還されることなく利子負担が発生しないから効果が大きいとバーナンキは考えていた。しかし、ボール教授の研究によると、効果はどちらも同じ。デフレからの脱却時に量的緩和解除のために、国債の売りオペが行われるから。/* 結局、あとで国債を発行することになるからということだろう。 */
20101004
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